VALEN-TINE
「いーかげん、泣き止みなさい!!!」

礼花の怒鳴りをくらう。
なんであたし怒られなきゃいけないの?
今、そういう立場かい、おいおい!!


「はいはい!てかぁ泣いてないし!」


こんな風にまだ強がってる。
心の中が弱いから、礼花には読み取られちゃうくせにさ。


「うっそだぁ~嘘はよくないよ!エイプリルフールにつきましょう。(笑)」


礼花はちょっと笑いながらジョークのようにとばした。
ここが礼花のいいところ。
けど、礼花は今だにあたしのことを友達とか思って付き合っててくれるんだよね。


「はいはい。わかったぁ、ホワイトデーね、了承~。」


「うん、お返しまってるよ♪」


あたしは礼花にこの男問題でひどいことしちゃってるんだよね。
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