お兄さんと【完】

女の人からチョコレートケーキ意外にもたくさんのお菓子をもらいながら、笑顔いっぱいで話す秀くんの姿を唖然で見ることしか出来なかった。


「きなこ、あれ誰?」


「お兄ちゃんの大学の友達だよ。」


私が答える前にかずちゃんがこっちゃんの質問に答えた。


あ、そっか。


星くんと仲いいんだから、かずちゃんが知らないはずないもんね。


「どんだけ有名人なんだよ、あの人。いくら大学が近いって言ったって、あそこまで人が寄ってくるなんて普通じゃないだろ。」


た、確かにっ!


こっちゃんの言葉に思わず私まで頭をコクコクと頷いちゃった。


だって、本当に誰もが知ってる有名人みたいだもん。


「秀くんはいつもあんな感じだよ。誰にでも気兼ねなく声かけるし、なにより可愛いからね。」


かずちゃんの言葉に頷けるのは、たぶんケーキ屋さんで初めて秀くんに会ったときに私が感じたことと同じことを言ってるから。
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