お兄さんと【完】
我が家の家の鍵はみんなで1つ。


我が家のアイドル番犬のノースの首輪にいつも鍵が付けられてい る。


雑種だけど、毛がモッサモサで長いノースの首輪はついてるのかついてないのかさえよくわからない。


おまけに人になつかないノースは鍵の番人として最高。


だけど、その鍵を兄が持ってるってことは、私は家には入れないってことじゃん。


お兄ちゃんのバカー!!


「家の鍵持ってないの?」


電話の会話が明らかに聞こえていたお兄さんは、心配そうに私に声をかけてくれた。


「はい。あ、でも大丈夫です!すぐに兄が帰ってくるそうなので。」


これ以上迷惑はかけまいとちょっぴり嘘をついてみた。

< 32 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop