お兄さんと【完】
「星のこと好きなら、ファンクラブメンバーとしても、一人の恋する女としても、ちゃんと堂々としてなよ。見えないとこでコソコソするなんて俺には理解出来ない。」
いつもの秀くんの雰囲気とは全然違って、クールな大人の人が一喝したように言い放った。
私はもちろん、普段の秀くんを知っているかずちゃんもその姿に唖然とするしかなかった。
秀くんって、実は怒ったらすごく怖そう...。
というより、いつものかわいげのある雰囲気はどこへやら。
「ふみかには前にも言ったけど、今は俺にとってすごく大切な人ができたんだ。なにか言いたいことがあるなら直接俺に言えばいい。ちゃんと話は聞くから。でも、俺の大切な人を傷つけることだけは許さないよ。」
星くんの言葉に少し心が温かくなる。
大切に思ってもらってるんだなぁーって、改めて感じたから。
こんなときにそんなこと思ってるのは失礼かもしれないけど、私も星くんのことが大切な存在なんだって再認識した気がする。