紺色夜話
「あの……、それはどうしたら…」




銀子の酒癖がカクテルのせいなのか、他にあるのか?




「簡単です、他の酒を飲んで酔ってみるんです。
 どこに行きましょうか、居酒屋にでも」




勢い込む勝平に、志郎は
「おいおい、うちにだってカクテル以外もあるんだぞ。
 何でわざわざ他の店に金を落としに行く」
と店長らしいけど、お客さんには聞かせない方がよさそうな事を言います。




「まずはここで飲みますよね、銀子さん♪」




見事な営業スマイルの志郎に、銀子は真面目に頷きます。




「はい、お願いします」
< 31 / 78 >

この作品をシェア

pagetop