10センチメートル☆ロマンス




「いや、どうせ同じ問題解くんだし?一緒の方がいいかなって!

 俺、理数系だから教えてやれるし…っ」



 頭をかきながら真っ赤な顔で言う彼に、私も何て答えて良いか分からなかった。



 すると、ガガッと椅子を引く音が隣の席から音が聞こえた。


 振り向くと、無言で分厚い本と筆記用具を片付ける蒼くんがいた。




「月島の弟?」

「ちがっ」

「葵さん、お先に」


 私とは目も合わせずに、蒼くんはリュックを持って分厚い本を片付ける為、本棚の中へ。




「佐伯くん、ちょっとごめんっ」



 それを慌てて追いかける。




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