10センチメートル☆ロマンス
……実は、佐伯くんは苦手だったりする。
明るくて良い人なのはすごい分かるんだけど……私はなぜか、佐伯くんファンから良い顔されなくて。
どうやら彼女達は、佐伯くんが私を好きだと勘違いしてるんだよね。
今日だって図書館で一緒だったって知られたらっ! ブルブルッ
周囲をキョロキョロしながら、他に知り合いがいないか探してしまった。
「何やってんだ?」
佐伯くんは私の挙動不審に気づきもせず、机に広げられた私の参考書とノートを見る。
「……俺が教えてやろうか?」
「……え…っ?」
彼の言葉に固まってしまった。
.