10センチメートル☆ロマンス




 ……実は、佐伯くんは苦手だったりする。



 明るくて良い人なのはすごい分かるんだけど……私はなぜか、佐伯くんファンから良い顔されなくて。


 どうやら彼女達は、佐伯くんが私を好きだと勘違いしてるんだよね。


 今日だって図書館で一緒だったって知られたらっ! ブルブルッ




 周囲をキョロキョロしながら、他に知り合いがいないか探してしまった。




「何やってんだ?」


 佐伯くんは私の挙動不審に気づきもせず、机に広げられた私の参考書とノートを見る。




「……俺が教えてやろうか?」


「……え…っ?」



 彼の言葉に固まってしまった。



< 28 / 352 >

この作品をシェア

pagetop