10センチメートル☆ロマンス
* 番外編 2*

〜倦怠期なんてありえないっ〜



 勉強一色だった夏が過ぎ。
 ついでに秋まで過ぎてみれば……

 嫌でも受験生なのだと思い知らされる冬に入った―――。



 *******





「はぁ…」



 空を仰ぎ見れば……曇り空。


 私達3年生は11月に入りと、徐々に心身共に慌ただしくなってくる。
 来年には私も地元の女子大を受ける為、日々勉強をしてきた。

 ―――はず、だったのに。





「はぁぁぁあ…」



 ……今になって志望校を変えるだなんて……



「……やっぱマズいよね」




 一人暗いオーラを出して歩いてる私は、いつものように、彼に会いに行く為通い慣れた道をひたすら歩いた。



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