10センチメートル☆ロマンス




「あの……この辺に都築さんて、このお宅だけですか?」



 いまいち信用出来なくて聞いちゃった私に、


「そうよ〜家だけよ?」

「そうですか……」



 女の人はニコニコしながら、銀のお盆の上のティーセットとクッキーとチョコレートの乗ったお皿を、テーブルに乗せていった。




「あのっ お構いなく!」

「あら! こんなに可愛い女の子が我が家に来てくれたのよ?

 私嬉しくて♪」



 ニコニコ顔で言われてしまうと、何も言えなくなっちゃう。




 ……当初の目的を忘れる前に聞いとこう…。



「あの……蒼一郎くん、居ますか?」



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