10センチメートル☆ロマンス




 女の人が私の手をぎゅっと握って、立ち去っていった。


 蒼くんを呼びに行ったんだと思う。




「……無視、されたらどうしよう……」



 頭の中は、あの時の無表情に私を見下ろす蒼くんの顔。



「またあんな顔……されたくないなぁ…」



カチャ…


「――っ!?」



 扉の音にビックリして振り返ると、蒼くんが息を切らしながらリビングに入ってきた。




「…………」

「…………」



 私の向かいに座り、黙り込む蒼くん。




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