10センチメートル☆ロマンス
気付かないうちに顔を近づけてマジマジと見ていたら……
パチッと、蒼くんが目を開けてしまった。
「うわぁ!」
椅子から転げ落ちそうな位にびっくりして私を見る。
「なっ 葵さん!どうしたのっ」
顔を真っ赤にして焦ってる焦ってる!
「ふふふっ パパさん帰ってきたから夕飯だって〜」
「あぁぁ……はぁ…
すぐ、行く」
「あはっ 顔、手の痕ついてるよっ」
「……うるさいよ」
ちょっと不機嫌な声。
それでも、耳を赤くして頬を手の甲で撫でる蒼くんに、私は小さく笑った。
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