わたしだけを見てほしいのに
悠斗くんの部屋は
適度に散らかっていて
私はほんの少し安心した

「ギターずっと借りててごめん。」
「うん。大丈夫。」

悠斗くんがギターをケースに
しまって壁にたてかけた

私はベッドの端に座った
悠斗くんも少し離れて
並んで座った

「昨日、麗亜と
一緒にいるとこ見かけた。」
「どこで?」
「駅。」

沈黙・・・


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