わたしだけを見てほしいのに
お前みたいに・・・?

直樹くんも私の歌を
いいと思ってくれていたんだ。

「バンド名も決まってるし。」
「なんていうの?」
「ニコル。可愛いっしょ♪」
「・・・また女の子の名前かぁ。」

駅に着くと、電車の音がしていた

「あ、お前が乗るやつじゃね?」
「ほんとだ。行くね。
直樹くんありがとう!」
「またな。」

私は手を振って
改札をすり抜けた。

最後の直樹くんの
楽しそうな表情が印象的で
私もなんだか幸せな気持ちになった





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