LOVEsoHIGH
――――「わぁーすごい! 庭付き、露天風呂付きのお部屋!」


さすが伝統ある温泉地
風流ある街並み

遼也が選んだ老舗の旅館。



「だろ?」


遼也は得意気に部屋に備え付けられている座椅子の背もたれに、ふんぞり返る。



「なんか老夫婦みたいだよね? 誕生日に温泉なんて」



「なんだ、それ俺が年寄りくさいって事か?」


遼也が眉間にシワを寄せて私に詰め寄る。


「違う、そーいう意味じゃないけど」



「じゃあ、どーいう意味だ?」


不機嫌を顕にした遼也


「違うよ……」


やだ
泣きたくなるよ。


そんな顔されると



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