【完】想うのはこれから先も君ひとり
「あたし、どんなに頑張っても優斗には振り向いてもらえなかった。なのにどうしてこんな地味な子なの?」


「コイツはお前みたいに媚びることもなくそのままで接してくれる。」


泉実ちゃんに対する優斗の口調がだんだん厳しくなってる気がする


あたしは泣きそうだった


この前みたいになりそうで…


「せっかくの楽しい時間を過ごしてたんだ。お前に邪魔される筋合いはない」


泉実ちゃんは目に涙を溜めて…


「もう、知らないんだから!!」


と言って去っていった


あたしは優斗に支えられながら立とうとしたが…


「いたっ…!!」


力を入れたら足に痛みが走った


座り込んで良く見ると掠り傷になっている


「大丈夫か…?」


「大丈夫。」


と口では答えたけれど精神的に堪えていてボロボロだった
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