【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗、新学期なのに浮かない顔してんな。」


「だって、新しいクラスに馴染めないんだから仕方ねぇじゃん」


俺は優雅と居る時以外はほぼ1人


優雅が居るから普通に学校生活を過ごせてる


優雅はいつの間にか居なくなっていた


愛花を見てみると何処か寂しそうに窓から見える桜を見ている


「愛花、お前元気ないな」


「あっ、バレた?」


“エヘヘッ”と笑う愛花


コイツは隠すのが下手くそなんだ


「また何かあったのか?」


「潤哉と別れたの」


潤哉とは3つ年上の愛花の彼氏


「また理由は前と同じか?」


愛花は小さく頷いた


愛花の別れる主な理由


“自分が思った感じと違う”


と良く言われるらしい


愛花自身が振る理由は…


“ありのままの自分を見てくれないから”


と良く言っている。
< 6 / 686 >

この作品をシェア

pagetop