さあ、俺と秘密をはじめよう


2限目の古典の授業が始まった。


チャイムと同時に先生が入ってくる。


担当の先生は担任だ。


苦痛な授業の始まりだ。


号令をクラス委員長がかける。


そして、礼をし着席する。



「誰も欠席者はいないなー」

「せんせー、朝点呼とったじゃないですか。後報告がありますぅー」

「そうだったな。何だ、森」

「1限目の授業、星名さんがサボりました」


森さんの笑いまじりな発言に皆一斉に私の方に向く。


「それはいかんなー星名」

「……」

私を撫で回す様に見る先生。

(…そんな目で見てほしくない。気持ち悪い…)

「すみません…」

「あとー校則違反してますぅー」

森さんはわざとらしく手をあげる。

は?どこが?と私は自分の身のまわりを確認した。


そーだ、そーだと一斉にコールする。

校則違反と言うなら、森さんたちの方が違反的だ。


< 104 / 221 >

この作品をシェア

pagetop