さあ、俺と秘密をはじめよう
俺は星名の所に行かなきゃいけないような気がした。
あの時、廊下でみた星名は見間違えじゃない。
この歌ではっきりと分かった。
星名は今、傷ついて泣きそうなんだ、と。
理由は分からない。けど、行ってあげなきゃいけない。
(行ってきてどうするかは後で考える!)
そうと決まれば、授業を抜け出すべし!
「先生!」
「はい?」
涙ぐんでいた先生は急に俺に呼ばれたのかちょっと驚いていた。
「俺、頭が腹痛なんで保健室に行ってきます!」
と先生の了承も取らず言い残して、出て行った。
「ちょ、陽ーどこに行くんだよ!?」
尚弥の呼びかけにも聞こえず、俺は颯爽と屋上に向かった。
突然、陽が出て行ったことに、何事かと訳も分からず残されたクラスメートたちは茫然とした。
そして、1人何事もなかったようにのんきな声で先生に話しかける。
「陽君、頭が腹痛って・・・もう少し国語を勉強した方がいいと思うんですよねー」
「そうですね・・・水野君。先生は英語を勉強してほしいんですけどね」
「もういなくなったんで彼を探しにいかないと無理だと思いますけどねー」
「そうですね・・・これ授業放棄なんでしょうか?」
泣きたくなってくる先生に生徒たち皆は励ましたことであろう。
それを知らない陽は屋上へとたどりつく。