さあ、俺と秘密をはじめよう
それらは手旗信号・モールス信号はたまた心の会話・目で会話などの様々な方法で伝えられる。
主に我が男子生徒はこれらをすべて神の領域に達しているくらいの常習犯…ではなく、プロなのだ。
かくゆう、俺も結構それらを扱える。
尚弥とか昌太は完全に俺よりも上手でもうプロって感じだ。
(プロの道は厳しいぜ)
なんて思っているうちに、空気がどんどん重たくなっていく。
「あんの、くそ禿爺。俺がたばこを吸おうとしたら嫌みたらしく文句をタラタラと行ってきやがって!挙句の果てに俺に説教を食らわせるとは何事だ!?つーか何さま何だよあのくそ禿頭が!」
ハゲハゲと連呼する瞬夜先生は荒々しく、生徒に向かって暴言の愚痴をこぼす。
先生が教師の…他の先生の悪口を言ってもいいのか。しかも堂々と大声かつ生徒の前で。
こいつ本当に教師か?と皆疑いたくなるだろうが、間違いなく教師だ。
教育免許も持ってる。裏工作をしていなければそれは間違いなく本物である。
「まあまあ、瞬夜さん落ち着いて下さいなー」
のんきに間の抜けた物言いをする了に対して俺らは`この状況下を悟れよ´というオーラを出した。
「ああん?なんだよ」
「みなさん怯えちゃってますから特に爽歌さんが」
了の言うとおりだ。
目線を横にずらしてみると星名は特に変わりはなく至って無表情だっ…
いや、これは完全に固まってる。
「ほ、星名!?」
星名の目の前で手を横に振っても応答しない星名。
きっとおびえ過ぎて恐怖で固まってしまったのだろう。
「うわーこれは…魂が抜け来ちゃってますね」
「な、何だ!?」
「瞬夜さんのせいですよ」
「は、俺のせい!?」
「そうですよー。瞬夜さんがものすごく怖い鬼っ面するからですよー」
「そ、そうなのか…それはすまんな…」