さあ、俺と秘密をはじめよう


「「いいえ、何も!!」」

「・・・」

ただ、ひたすら知砂は笑っている。

昌太は二人だけに聞こえるように話す

「お前ら、今知砂に目を合わせるな。殺られるぞ」

「そうですね・・・」

「イエッサー・・・」



そんな会話をしている尚弥たちに気付かず、俺は1人百面相していた。



「ねえ、陽、それで誰が気になるのかしら?」

気のせいだろうか。

知砂は微笑んでるのにどことなく怖い。


「いや、誰って・・・」


星名の顔が浮かび何故か俺は顔を赤くなった。


「おや、陽君顔が真っ赤ですよ?」

「え、あ・・・そんなわけねーよ」

了は俺をからかう一方、知砂は何故かドス黒いオーラを漂わせた。


それに気付いた了は一歩後ろに下がった。

(どうしたんだ?)

「あ・・・」



< 99 / 221 >

この作品をシェア

pagetop