ファンファーレに想いを乗せて

想い人



翌日から、彼の隣にべったりとくっついて甘ったるい声を出す彼女の姿があった。


休み時間の度に、三年生の校舎に来ることも、大きな声で彼を呼ぶ声も、


見せ付けるような彼女の態度は、こうなるだろうと、昨日言った時点で分かっていたこと。




大丈夫

分かっていたことだから



まだ、耐えられる……


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