君だけを愛している…


―――――――――――

ジリリリリ…

ポチッ


「ン~~~!!」


もぅ朝か…

私は寝ぼけながら1階に
おり、顔を洗いリビングに向かった…




「あら、おはよう」


そう声をかけてきたのはお母さんだった

その横には無表情のお父さんの姿もあった…


私はその場に固まってしまった




普通の家庭なら別に驚く事でもないかもしれない

けれど私の家ではあり得ない事だ


「そんなところに立ってないで座りなさい」


母に言われ驚きを隠せないまま私は椅子に座った


「……仕事は??」



いつもなら私より両親が先に仕事に行ってしまう為、一緒に食事なんて
何年ぶりかだ





「…あぁ……」

お父さんは歯切れ悪そうに言った





その時、私は何となく次に言われる事に気づかない振りをしていたのかもしれない





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