君だけを愛している…
「…私たち離婚する
事になったの…」
私は何の為に
我慢し続けたんだろう
「…そっか……」
そして何度
我慢すればいいのだろう
「2人で話しあって決めたんだ… 春奈なら分かってくれるだろう」
「…………ぅん」
本当は…
嫌だって叫びたかった
嫌だって泣きたかった
でも、わかってた…
2人の間には愛なんか無くて私を愛してなんか無いことに…
分かっていたのに…
―どうしてこんなに辛いんだろう
「それで… どうする?
お母さんについてくるかお父さんについてくるか…」
「ごめん…学校から帰って来てからでいい?」
「……そうね、春奈にも考える時間が必要よね」
「そうだな」
「じゃぁ、私学校遅れるとダメだから…
行く用意してくる」
―3人でいる空間が嫌で私は自分の部屋に逃げた…