君だけを愛している…





私は怒りでいっぱいだった…


別に私の人生がどうなろうと自分の事だけであればよかった


でも、夏奈姉ちゃんや
おじいちゃんを巻き込んだ事がどうしても許せなかった………




祖母に言われた通りだ


私が産まれなければ夏奈姉ちゃんもおじいちゃんも死ななくてよかった



お父さんもお母さんも
悲しまず幸せに家族三人で暮らせた


夏奈姉ちゃんの結婚式や 夏奈姉ちゃんの赤ちゃんだってみれたのに…







全部私のせいだ…












私は図書室の前にいた…


中に入り、扉の鍵をかけた



私は、今は一人になりたかった




薄暗く、じめじめした
図書室の空気はとても気持ち悪く… それがとても落ち着くものだった




図書室の奥で座り込んでいると…








――ドンドン!!


「春奈様!!

春奈様っ!
開けてください!!」



私はシェリーの声を聞きたくなくて耳を塞ぎ目も瞑った………









暫くシェリーの声が遠くで聞こえていたが静かになり何も聞こえなくなった






自分でもわかっている

こんなことしたって
無意味だということが


でも、すんなり受け止めてしまえば


大切な家族皆を裏切ったことになる気がしたんだ



愛していると言ってくれた両親、


大好きなお姉ちゃん、おじいちゃん、


皆の笑顔が仕組まれていたとしてもその笑顔や思い出を嘘だったと認めたくなかった…






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