君だけを愛している…




「春奈さん………」


「本当に今言わないと
いけなかったのか

あんな事いって平気な訳ないだろう…まだ人間の子供だぞ」



「いずれにせよ隠してはいられなかったのです…
それに、前より強くなられた。1人でもない

きっと乗り越えられる
筈です」


「まぁ私には…
関係の…無いことだ」


そう言ったルイスの顔は 苦しそうに歪められていた…






――ルイス様の試練でも ある



この二人ならきっと大丈夫…






そしてマルクは静かに消えた…――











シェリーは青ざめた顔で その場に崩れた


そんなシェリーにルイスは…




「春奈が落ち着くまで
側にいろ…

あまり1人にするな
何をするかわからんぞ」




シェリーははっとしたように立ち上がり春奈の元へ急いだ…







ルイスは椅子に腰かけ、 ため息がでた







また胸が苦しむ…




人間の事なんて気にせずにいればいいのに


春奈が悲しむと俺も自分の事のように悲しくなる







気を紛らわす為に書斎に行き、大量の仕事をする事にしたルイスだった









そんなルイスをみながら カイは

(どうしたんだ??)

と思いながら自分も
大量の仕事におわれていた…









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