恋愛相談は校舎裏で
「…三浦くんは誰とも付き合ってないわよ…っ。ただ、あんたを邪魔したかっただけ…。

だって、本当に好きだったんだもの…!」


「え……」



宮崎先輩はそう言うと、止まりかけていた涙を再び流した。


夏輝先輩が誰とも付き合ってない?


つまりは、夏輝先輩はさゆり先輩と付き合ってないってこと…?



「三浦くんに見てもらえるように、ダイエットだってしたし、メイクだって毎朝早起きして頑張ったのに…っ、なんでダメなのよ…!」



「宮崎先輩……」



胸の奥がキュウッと締め付けられる。


先輩は好きな人のために、こんなに努力した。


私は一体、何をした…?


(私は何も、頑張ってない…)



正直、私は宮崎先輩に勝るものがないとしか思えない。



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