恋愛相談は校舎裏で
「…はい。ちゃんと行きます」



少しだけ怖いけど。


ちゃんと、はっきりしたいから。



「……ありがと」



夏輝先輩はそう言うと、嬉しそうに笑いながら、

私のおでこに自分のおでこをこつん、と当てた。



「それじゃ、また明日」



ぽんぽん、と私の頭を軽く叩くようになでると、先輩は手を振りながら帰っていった。


先輩の背中が見えなくなると、私は家の中に入る。



(明日…はっきりさせよう…)



私は玄関で小さく決心すると、リビングへと入っていった。



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