恋愛相談は校舎裏で
「あれ?雪乃ちゃん?」


「え?」



階段を駆け下りて、二年生の階を通り過ぎようとすると、

廊下の方からかかった声。


振り向くとそこには、キョトンとした安西先輩とさゆり先輩がいた。



「なんでまだ校舎内におるん?夏輝ならもうとっくに……」


「えっと…っ、終礼が長引いちゃってですね…」


「これから行くところなんだ?」



さゆり先輩がニコッと笑いながら私を見る。


そして近寄ってくると、ギュッと私の両手を握り締めた。



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