ずっと、一緒 ☆。+
遠ざかる距離
しばらく、二人の間に沈黙が続いた。

何か話した方がいい。

しかし、話す気にもなれなかった。


「ぁ…のっ」


琴美ちゃんが口を開いた時だった。


♪~~♪~♪~~♪


僕の携帯がなった。

画面には、“里桜”という文字…。


『もしもし?』

僕が出ると、里桜は怒ったような声だった。


「いまどこっ!?」

『いま、は…』

「言えないとこっ??」

『違うッ レストランだよ』

「どこのっ」


里桜が無駄に騒ぐから

僕の声まで大きくなっていく。


場所を教えたら

「いまから向うからっ」

そういい、一方的に電話を切った。



しばらくすると、乱暴に扉が開いた。


やはり…

息を荒げた里桜が立っていた。

やっぱり無断で連れ回すのは悪かったか…。


『ごm「琴美っ!!」


僕の言葉を、里桜は遮った。


そんな事はどうでもいい。

が…

どうして琴美ちゃんに怒るんだ…?
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