スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
朝一番に携帯が鳴った。


「もしもし…」


まだ寝ぼけていた晴香は、誰かを確認しないで電話に出た。


「晴香…23回目の誕生日、おめでとう!」


「いやだな~憲吾年知らないんじゃなかった?フフッ…」


「まだ寝てたの?」


「うん…」


「俺、徹夜~晴香に会いたくて頑張ったよ~」


「えっ!徹夜したの?」


「うん…これから少し会社で仮眠するから、大丈夫…真っ先に晴香におめでとう言いたくてさ~」


「ありがとう…」


「昨日は眠れたかい?」


「うん…」


祐輝との夢を見たのは言わなかった…憲吾の気持ちも考えてだが、祐輝と自分しか知らない、大切な思い出…


何となく、言いたくなかった…


「今日、夜早めに行くからね…それまで、世利と遊んで…」


憲吾が世利を我が子のように思ってくれている…大切なあなた…でも、子供を生んだ、あの日あの瞬間の喜びはあたしにしかわからない思い出…
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