スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間
祐輝の心
夕方自宅に戻ると、几帳面な夫は、使った食器も全て綺麗に洗ってある。


この家が、自分の一番落ち着ける安らぎの場所になるはずだったのに、ここに自分がいることがぎこちない…


世利が疲れて寝てしまった。


もうすぐ1歳の誕生日。


世利の寝顔を見ながら晴香は悲しく想う…


世利が憲吾の子だったら良かったのに…


夕飯の支度を始める前に、憲吾にメールを送ってみる。


【約束通り、家に帰ったから】


送信してしばらく返事を待っていたが、メールは返ってこない。


夕飯の支度を始める…


もうすぐ祐輝が帰ってくる…
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