心の奥まで覗いてよ【仮面de企画】
はやる気持ちでそのメッセージカードを読むと、中には涼しく、キレイな字でこう書かれていた。
『ヴィオレッタ
そのバラの花がしおれてしまったら、この番号に連絡をしてください。
一緒に素敵な1日を過ごしませんか??
TEL ○○○―△△△―×○×
あなたのアルフレードより』
いや~~~~っ!!!
なんなの!?
この、少女マンガにありがちなベタな展開~っ!!
もだえる!!
もだえ死んでしまう~!!!
ニマニマしながらメッセージを読んでる私を見て、理子は
「うわっ、きもちわるっ!!」
心底嫌そうな顔をする。
「うるさいな!
私…ついに出逢ってしまったのよ、運命の王子様に~♪」
その場でクルクル回りながら、心からの喜びを目の前にいる激ケバオンナに伝えると
「バ~カ。
こんなキザなコトするヤツは、よっぽどオンナ慣れしてるオトコか、しょーもない妄想癖のひどいオトコか、どっちかよ?」
あ~あ、とでも言うように両手を軽くあげながら理子は残念そうに私を見つめる。