心の奥まで覗いてよ【仮面de企画】
祐吾さんにときめいてた自分を封印して
「あ、私なんでも平気!!
何でも食べられるよっ!!!」
やたらと一生懸命に受け答えをすると
「了解。じゃぁ今日はいい魚が入ってるからとりあえず刺身の盛り合わせ、持ってきてやるよ。
後は適当に…でいいか??」
「うん、祐吾さんに任せるわ。」
「OK.じゃぁちょっと混んでるけどゆっくりしていけよ?」
「うん、ありがと。」
祐吾さんはクスクス笑いながら、キッチンへと消えていった。
「知り合いなの??」
お客と店員というよりは、友達のような距離感の2人に驚いて、ふと訊ねると
「うん。祐吾さんは俺の第3のオヤジ。」
そう言ってレンはクスクス笑う。
「祐吾さんはちょっと前まで渋谷でBarを経営してたんだけどさ。
そこは息子に譲って、最近このガード下で商売始めたんだよ。」
「へぇ…。」
「ま、そんなこんなで息子の俺は、売り上げに貢献しないといけないからね。
ちょくちょくこうして通ってる…ってワケ。」
へぇ…。
ほんとコノヒト謎だらけだなぁ。
レンの話を聞くと、ますますカレがわからなくなる。