心の奥まで覗いてよ【仮面de企画】
胸の中にしこりのように残る後悔と
疑問とモヤモヤ
それらを抱えたまま、理子のマンションのインターフォンを押すと
「来たね?
…中に入んな。」
今にも殴りかかってきそうな顔をして
理子は玄関の扉を開けた。
――やばい……
こういう顔してる時の理子は最高潮に機嫌の悪い証拠
私は今から
何言われても
何されても
文句言えない…!!!!
私はそんな恐怖と戦いながら
ゆっくりと扉の中に入る。
「そこらへん適当に座ってて?
今からお茶持って行くから。」
「う、うん
ありがと…。」
理子の部屋はこじんまりとした1LDKのマンション
だけど部屋にある家具やカーテンは趣味が良くて、上品なインテリアに仕上がっている。
こういう部屋を見てると、理子は美的感覚の鋭い両親の元で育ったお嬢様なんだなぁ、と改めて思う。