断崖のアイ
「君はあまり動き回らない方がいいかも」

「? 何故です」

「見てすぐに解るんだよ、聖職者だってね」

「!」

「サタニストと聖職者は敵対関係でしかない。むやみに攻撃されたくはないでしょ」

 もっとも、この状態で攻撃してくる奴がいるかどうかだけど……と唇の端を吊り上げて遠ざかる。

「ベリルを探せ」

 発して駆け出す泉の背中を見送ったユーリは、小さく溜息を吐き出すと建物に歩を進めた。


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