僕とあの子ともう1人
「南虎は空を殺してなんかいない!」
祢緒は一生懸命僕を庇う。
確かに、僕の手で殺してはいない。
だが、僕がいたから死んだんだ。
────そうに違いない。
「「おい、南虎がやったのかよ。」」
「「流石にやばいでしょ。」」
「「そういえば、先輩1人未だに行方不明なんだってよ?もしかしたら…」」
クラスのみんなのざわめきは止まることはない。
「もうやめて!南虎はやってないって言ってるじゃん!」
僕は久々に祢緒が大声を出しているのを見た。