☆優しい痛み☆(短編)
2006年9月11日




この日を一生忘れられない



人間誰だって痛いのは嫌い



でもね、世の中にはとても優しい痛みがあったんだね



キミの存在に気づいてから何ヵ月経ったんだろう




キミはいつも此処にいるよ
傍にいるよ
だから嫌いにならないでって言ってたのかな?




キミの事本気で嫌いになれるはずないよ




辛かったり苦しんだりもたくさんしたけどキミも頑張ってくれてたんだよね




私とキミはいつでも何処でも一緒




まだこの時のキミは私の影みたいな感じで、抱き締める事もキスする事も出来なかった




いつも一緒に居るのに触れる事もできない存在




でも、もうすぐキミに逢える



ただ逢う為には長い道のりがあって私もキミもただ逢いたい想いだけを抱いて歩いたんだね




優しい痛みの中で一瞬、光が見えた気がした




夢でも見てたのかな?




光の先にはようやく此処に辿り着いたキミの姿があった



その瞬間、今まで辛かった事も苦しかった事も全て吹き飛んでいったんだよ




ほら、聞こえるのはキミの呼ぶ声




やっとキミに逢えた瞬間
私の目からは自然と無数の涙が零れていった




優しい痛みを教えてくれたキミ




今でもキミは私に色々な事を教えてたくさんの幸せな気持ちを教えてくれるんだね



キミへの気持ちを言葉で表すのは難しいんだよ




でもね、敢えて言葉にするのなら




  『愛してる』




    →あとがき
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