シュガー*エッセンス(加筆修正中)



「…甘いな、愛奈は。」



ーー先生があたしのことをまた、“愛奈”と呼んだ。



思わず顔を上げた先に目があったのは、ニヤリと意味ありげに微笑む、先生。




「世の中には変なおじさんがたくさんいるんだ。」

『……。』

「そんなおじさんたちが、愛奈みたいな可愛い子ほっとくわけない。」

『…っ、そんなことないから!』



だって、こんなあたし、ダメだもん。
だって、あたし、全部“ニセモノ”だから。


完璧なあたしでさえダメだったのに。こんなあたしが、誰かに可愛いなんて思ってもらえるわけない。




「ーー愛奈は十分可愛いよ。」



……ああ、だから、なんで、


こんな不意打ちずるいじゃない。



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