今日も絶賛恋愛中!?
「ったく・・・んな、大声出すからだろ?」
そう言いながら、
あまは吸入器を渡してくれた。
「・・・ゲホッ・・ヒュー・・ゲホッ・!」
・・・けど、苦しくて吸入できない。
咳も酷くなる一方で、視界がぼやけてきた。
「凛、落ち着いて息吸って」
言うとおりにしてみる。
「・・ケホッ・・ハァ・ゲホゲホッ・・!」
息を吸うこともまともにできない。
「凛!大丈夫だから、もう少し我慢しろ」
あまが気付いてくれるか分からないほど、
あたしは弱く小さくしか頷けなかった。
「携帯、教室か・・・」
あまはあたしを優しく抱えると、
勢いよく走り出す。