小さな彼女とクールな彼氏
「大輔…?誰……?あの子。」

あたしは涙をこらえながら大輔に聞いてみた。

「紗希。」

さき?誰なの?

あたし、そんな子見たことないよ?

教えてよ…大輔。

「だいちゃーん!」

紗希という女の子がニコニコと笑いながら

大輔の元へ走ってきた。

あたしの目の前には愛しい人の姿と

紗希という女の子。

「だいちゃん、誰?この子?」

紗希さんはあたしのことを見ながら

大輔に問う。

「あぁ。美姫先輩って言うんだ。」

美姫…先輩?

ねぇ、どうして先輩なんて言うの?

あたしはあなたの恋人よ?

「なぁんだ、先輩なのかぁ~

てっきりだいちゃんが先輩さんに

浮気してたのかと思ったよ~」

大輔の腕を掴み、自分の腕と絡ませる紗希さん。

やめて。近づかないで。
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