小さな彼女とクールな彼氏
「あ…あぁ!髪ね。

いつもアイロンで伸ばしてるから」

「そうだったのか」

「う…うん!あたし癖毛だから、

くるーんってなっちゃうんだよね!」

明らかに動揺してる。

それに気づいたのか、大輔は

笑いながらこう言った。

「いつも結んでるから気づかなかったけど、

結構髪長いんだな」

あぁ…神様。

なんでこの人は嬉しい言葉しか言わないの?

意地悪しすぎでしょ?

あたしは熱くなる頬を両手で抑えながら

小さな声で「ありがと…」とだけ言った。
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