誕生日です、結婚してください!【BL】
何?何で?!と、軽くパニックになる俺。
自然と頭は下を向いた。
そんな俺を慰めるかのように、
頭をぽんぽんと撫でながら文人は口を開く。
そんな事より、この手をとって?!
思わず俺は、両手を上下に振り始めた。
「男は18歳にならなきゃ無理です」
俺の手を抑えるように掴みながら、そう告げた。
「えー!マジで?!」
「マジで」
ショックだ。
衝撃のあまり、口を開けたまま呆け、
手の動きも止まる。
俺、今日この日を、
文人にプロポーズするのを、楽しみにしてたのに!
昨日は寝るのも忘れる位に!
なのに!
何でだよチクショー、誰の所為だ?!
俺か!
俺が馬鹿な所為か!俺のあほ!
脳内で自分に怒って逃避する俺を、
現実に引き戻したのは腕の痛みだった。