お前が俺に惚れるまで。
◎出会い

■モトカノ









俺は今日、彼女をふった。










「 どうしてっ…。 」


『 どうしてもなにも、別れて欲しい。 』


「 あたしのことが嫌いになったの…?? 」


『 んー、まあそんなとこ。 』










彼女の目からは大粒の涙が溢れ出ていて、
次々と頬を濡らしている










「 いやっ…!!あたしは璃玖が好きなのっ! 」


『 俺はお前のこと、好きじゃないから。 』










俺の肩をもって何度も揺らす彼女
そんな彼女に嫌気がさした。










『 迷惑なんだって! 』


「 きゃあっ!! 」










俺の肩を持つ手を掴んで、
遠くへ突き飛ばした










『 そんじゃ、授業あるから俺行くな。 』


「 考え直してよっ!! 」










俺の背中に彼女の叫び声が突き刺さる
…あっと、
モトカノだった。











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