おもいでぽけっと
虎太郎はあたしと同じでこの二人にあきれているようだ。


「…柚子、こいつらバカップルだな…。」


「うん…。相当だよね…。見ててなんか疲れるんだけど…。」


「俺も…。先に砂浜行って場所とっとこうぜ。」


「そうだね。ほっといて先行ってよっか！」


あたしと虎太郎はバカップルを置いて砂浜に行った。



「よし！ここら辺にしとくか。」


「いいんじゃない？シート引こ！」


シートを引いていると、周りの女の子たちが騒ぎ始めた。



「ねぇ！あの人かっこよくない？」


「かっこいいー！すっごいタイプなんだけど～!!」


騒いでいる女の子の視線の先には、虎太郎がいた。


虎太郎は部活に入っているわけでもないのに、野球部の遼基と同じくらい筋肉がついている。


そんな身体にテレビに出ていてもおかしくないくらいかっこいい顔がついているのだから、女の子が騒ぐのも当たり前だった。



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