かくれんぼ - 大人になりきれない大人たち -
「…!?」
私たちはその声に振り返る。
そこには笑顔の正紀が立っていた。
「正紀!」
「仲良し4人組だろ? まあ 敦はいないけど」
「別にいいけど」
「それより大地って? 迎えにって?」
「そ、それは…」
正紀の視線に私はまた冷や汗。
さっきの会話、聞かれていたの?
「悪いけど私はパスね!」
「ゆかり!?」
「課題があるって言ったでしょっ」
ゆかりは面倒なことに巻き込まれたくない、という感じで私たちに手を振る。
「あとは2人で仲良くやってね。おやすみ~」