2番目の女
抱きしめ返してくれる腕。


目を閉じれば、トモ君の顔が浮かぶ。

トモ君に抱きしめられている錯覚に陥る。










しばらくそうしてた後、どちらからともなく、離れた。



離れた後に襲ってくるのは虚しさだけだった。




「ごめん。」







『彼氏、浮気してるの?』



首を横に振る。
だって、私が浮気相手だもん。







『そっか。俺と似たような境遇か。』



「あなたも、2番目?」






『2番目?

そういう事か…。
俺は、2番目とかじゃない。完全な片思い。…好きな女は彼氏以外目に入らないのさ。』




「…そう。」



私も片思いの相手がいて、ここに呼びだしたけど、来てもらえなかった。そう思われてたんだね




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