2番目の女
『俺、康太って言うの。そっちは?』


「…晴香…」








それから、少し話をした。




康太の好きな子は、康太の存在すら知らないって事。

ずっと、気になってて、どうにか自分の存在を知ってもらおうとした時、彼氏がいる事を知ってしまった事。


諦めたくても、諦められない事。






私と同じ。
トモ君に彼女がいるって知ってても、諦められなかった。2番目でも良いと思ってしまった。


諦められるなら、諦めたかった想い。





気付けば、友達にも言えなかった、トモ君との関係を、康太に話していた。




.
< 8 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop