2番目の女
同志
「晴香は、気持ちを知ってもらえてるだけ、俺よりは、幸せだよな。」



「そんな事ないよ。結局2番目は後回しで、電話もメールだって、待つしか出来ないんだから。それに、本命の彼女を傷つけているんだから…最低だね。」




出会った日から、私と康太は、二人で会うようになった。


話題はいつもお互いの想う人の話。




お互い寂しさを埋めたくて、相手にぶつけることの出来ない気持ちを、二人でいるとき吐き出していた。






「康太は、最近彼女と話す機会があったって言ってたけど、進展は?」



『…ない。彼氏の事しか考えてなさそうだった。
俺から見れば、その彼氏なんてろくでもない男にしか見えないのに。』


「きっと、彼女にしかわからない、彼氏のいいところがあるんだよ。
私なら康太の良いところ知ってるのにね。」



『…良い所って?どこ?』


「私の話を聞いても軽蔑しない所。一般的には、私のしてる事って良くない事じゃん。なのに、康太は私を軽蔑しないで話を聞いてくれる。ふつう出来ないよ!」




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