貧乏お嬢様と執事君!
「で、どう?」
「行きた」
「鷹司さんっ!」
鷹司の言葉をさえぎって、別の声が降ってきた。
椿野は軽蔑の眼を浮かべ、嫌々振り返った。
そこには金髪ウェーブの男子がいる。
「今日も麗しいね!君を見ていると冷え切った僕の体も温かくなるよ」
「そのまま凍死していなさい」
ブリザード並みに冷たい視線をする椿野に、言い返さず男子、井筒は顎に指を付けた。
「いや偶然!椿野さん!僕もクリスマスはがらあきなんだ!ということで僕も行っていいかな?」