貧乏お嬢様と執事君!
「なんだか………胸の奥がすっきりしたね!」
膝や制服の上を砂だらけにしている鷹司に椿野以外頷く。
「自分たちの掃除した公園をみるというもの………なかなかいいですわね」
「みんながいるからこそ!楽しくやれたのよ!友は一生の宝物だよ!」
見返りは求めない!だってあなたがいるから!
何年か前の恥ずかしいキャッチフレーズを堂々と叫び、鷹司はポケットから溢れてくる小銭を嬉しそうに見つめた。
きらきらとそれを尊敬するように見つめる女子。
「………あっあのね」
椿野が恐る恐る目を覚まさせてやろうとした瞬間をねらってか、ちょうど足腰の強そうなおばさん達が現れた。